au UENO

「au UENO」は、上野駅、上野広小路駅、御徒町駅の３駅から近く、アクセスの良い立地である。また、計画地周辺は上野恩賜公園、美術館、博物館、アメヤ横丁商店街や飲食街と様々な表情を持ち、多くの人々で賑わっている。
計画地の１Fと2Fのフロアがテナントになるため、遠くから見ても「au」と認知できるようなファサードとすることで集客力を上げることを考えた。
１Fはau直営店で３店舗目の運営となる「BLUE LEAF CAFÉ」と携帯電話と関連のあるメーカーの製品が体験できるブースを設置し、２Fは携帯端末、物販、契約コーナーを設けている。入口にはカフェを際立たせるルーバーの下にアクセントのきいた大理石のカウンターを設置し、奥の飲食スペースはハイカウターで気軽に立ち寄れ、２Fではゆったりとくつろげるようファブリックチェアを使用している。各フロアにカフェの客席を設けることでフロア同士の関係性をつなげ、回遊性を持たせた。
大手携帯会社の競合がある中で、auユーザーに拘らず誰でも立ち寄れ、くつろげる空間をつくることで、上野公園で誰しもくつろげる「公園」の土地性を「店舗」内に取り込み、新たなコミュニティを目指した。