2019 10.07

#07

日本空間デザイン賞誕生

JCD 日本商環境デザイン協会 * DSA 日本空間デザイン協会
両協会が開催していたそれぞれのアワードは1966年、1974年に創設され、約半世紀にわたって、「デザインの今・潮流」を社会に提示してまいりました。
2019年、両協会のアワードを統合し、「日本空間デザイン賞」として新たなスターを切りました。

デザインアワードに応募するとは?
デザインアワードに応募することは、デザイナーにとって、自分の力を試すチャンスであって、社会的にも評価の高いデザインアワードで認められることでクライアントからの信頼度を高めることができます。
受賞した時に、優れたデザインだということを保証するマークが与えられ、PRやブランデイングに効果を発揮することができます。
デザインの信頼性を高められる(=事務所の価値が上がる)、また、海外での評価が高まり、デザイン事務所同士の繋がりができ、交流を広げることができる(=新しい仕事を広げられる)というメリットもあります。
また、自分たちでPRをしなくとも、デザイン賞が媒体となって、世間に名を知らしめることができる。
デザインアワードに応募することは、デザイン事務所にとって非常に価値のあることということが出来ます。

  • 今年新しく創設されたSky Design awards。Merci Magazine、Neoplus Sixten Inc.、Art Dumbo Ltd.によって 創設。

  • Sky Design Awards の授賞式にて審査員。香港、ドバイなどから審査員も国際色豊かだった。JCDからは窪田と武石正宣氏が参加。

日本空間デザイン賞誕生

今回、JCDとDSAがそれぞれ持っている賞を統合するということは、団体という枠を超えて協働するということ自体非常に珍しいことであると言えます。
日本はデザイン協会が多く、持っているアワードのスケールが小さく見えてしまうという問題があった。世界に対して影響力を持つデザインアワードをつくりだすためには、空間系のアワードを統一すること。2017年、両協会で合意を得てこのプロジェクトがスタートしました。
審査フローを整え、審査員を選出。3次審査員は豊口協氏(長岡造形大学名誉教授)、谷川じゅんじ氏(スペースコンポーザー)、野老朝雄氏(美術家)、横河健氏(建築家)、柏木博氏(美術評論家)、木田隆子氏(「ELLE DECOR」ブランドディレクター)、渡邉康太郎氏(Takramコンテクストデザイナー)、官波辰夫氏(デザインコンサルタント/DSA名誉会長)、山本尚美氏(資生堂チーフクリエイティブオフィサー)が審査にあたった。
審査委員長には、弊社代表でJCD理事長の窪田が、副委員長にはDSA会長の鈴木惠千代氏が務めました。
2019年、日本空間デザイン賞の応募総数は海外を含めて1100。
国内外から多くの応募が集まり、第一回目のスタートを切りました。

  • 審査委員長のお二人。DSA会長鈴木惠千代氏。JCD理事長の窪田。

  • 今回のJCDとDSAの両団体の運営に当たった皆さま。

日本空間デザイン賞授賞式
2019年10月4日、第一回日本空間デザイン賞授賞式および懇親パーティーが開催されました。
3次審査まで協議が重ねられた中で選出された、BEST100、金・銀・銅賞の受賞者が参加、JCD・DSAの実行委員が運営を行いました。
11のカテゴリーに分かれ、それぞれに選出された金賞の中から、当日は、大賞となる「KUKAN OF THE YEAR」が発表されました。
今年の大賞は、広島平和祈念資料館が受賞しました。

唯一の原爆被爆国として日本ができること。
このプロジェクトは10年近くの歳月をかけて、完成されました。授章式には館長も来席され、大賞の喜びを語られました。
伝えたかったことは、「一人ひとりの被爆者や、遺族の悲しみを伝えること。」
人と歴史を繋げることにもデザインの大きな役割があると感じた賞。そこに同席した人は、皆それぞれが平和への祈りを感じた瞬間でした。
日本空間デザイン賞が今後大きな役割を持ち、日本デザインが世界へ価値を広げる一役を担っていきたいと思います。

懇親会
パーティーには受賞したデザイナーの他にも、協力会社、関連会社の皆さまも集まり盛大なパーティになりました。
司会のお二人は、ホリプロの堀内ミイナさんが会を華やかに、業界を知り尽くしたBAMBOO MEDIAの笈川誠さんが盛り上げました。

そしてKA&Aでも、Galaxy HarajukuがBest100に選ばれ、賞状を頂きました。
KA&Aデザイナーの金子は担当者として初めて賞状を頂き「努力が報われた」と喜びの笑顔でした。

  • Galaxy HarajukuのaPRJ関係者の皆さまと喜びを分かち合うのも嬉しいひと時。

最後のDSA鈴木恵千代会長の締めのお言葉「再会!」という言葉で杯を上げました。
また来年、空間デザイン賞が大きくなり、新たな才能が生まれ、デザインが発展していくことを祈って!

BEST100、金賞銀賞銅賞受賞作品は10月下旬、日本空間デザイン賞のHPにて発表されます。
https://compe.japandesign.ne.jp/kda/
JCD日本商環境デザイン協会HP
http://www.jcd.or.jp/