2021 09.30
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JCD プロダクトオブザイヤー2021
JCD プロダクトオブザイヤー2次審査 公開プレゼンテーションが行われました。
JCD プロダクトオブザイヤーとは
JCDプロダクトオブザイヤーは、2006年から始まり、今年で15回目という節目の年を迎えました。プロダクトオブザイヤーは、JCDの賛助企業の製品や、デザイン技術を評価するアワードでJCDに所属する約450名のデザイナー・建築家の正会員が投票を行い、グランプリ・準グランプリが決定されます。
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今年3月に行われたJAPAN SHOPでの、PRODUCT OF THE YEAR2020展示の様子
これまでは一度の審査でグランプリまでが決定されていたところ、
今年は、新たな試みとして2次審査を実施し、1次審査通過の上位10製品の賛助企業によるプレゼンテーションが行われることになりました。
また、今年度から「サステナブル」な観点から評価する、サステナブル・プロダクト賞新が新たに加わりました。
審査員
窪田茂 審査員長 JCD理事長 窪田建築年研究所代表
小坂竜 JCD副理事長 乃村工藝社 A.N.D クリエイティブディレクター
折原美紀 JCD理事 oriharamiki design office代表
井上愛之 JCD正会員 ドイルコレクション代表
花澤裕二 特別審査員 日経デザイン編集長
そして、今回、一次審査を通過したのは、応募57製品のうち、11社12製品です。
ソリュート株式会社 SLWパネル
四国化成工業株式会社 クレアデコール
パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社 BioSHADOW バイオシャドー
パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社 ワイヤレススピーカー
株式会社マテリアルハウス 光フィルター
有限会社原田左官工業所 塗り版築
株式会社モザイクジャパン クリスタルブリック【ウェイブ】
株式会社遠藤照明 次世代調光調色シリーズ『Synca』
SKWイーストアジア株式会社 KEIM Design-Lasur(カイム・デザイン・ラズール)
不二サッシ株式会社 アルビームインテリア
株式会社ワイ・エス・エム Night BOOK(ナイトブック)
株式会社SIXINCH.ジャパン Drop
2次審査の様子
各社プレゼンテーションをしていただいた後には、審査員からの質問が飛び交い、それに丁寧に答える賛助企業の皆様。
機能性と実用性、そしてデザイン性に優れたものを開発する側の並々ならぬ思いを感じる時間でした。
「具体的な金額は」「施工法は」「色の展開は」「質感はどうか」
デザイナーが実際に採用するための鋭い質問が投げかけられます。
JCD CYCLE 活動
11社のプレゼンテーションの後は、新設のサステナブル・デザイン賞の説明へ。
JCDは今年度より「JCD CYCLE」という新たな活動を開始。
JCD CYCLEを立ち上げたJCD理事の折原美紀さんより、候補作品が紹介されました。
「JCD CYCLE」とは、サステナブルな社会を実現するために「創る責任」「使う責任」をより意識し、デザイナーが取り組むべき問題を解決に向けて学ぶ場。具体的な目標として、
①環境の問題点や状況をより深く学ぶ。 ②デザインの力で問題解決の方法を考える。
③実際に取り組めるコトをより多くの力で。
ということを掲げて活動していきます。
サステナブル・プロダクト賞候補商品
株式会社オーシマプロス REFORM TRANSITION
株式会社マテリアルハウス 光フィルター
ゲーテハウス株式会社 ユニプラルSL
株式会社平田タイル ロンブル
ケイミュー株式会社 [調湿内装材] SOLIDO(ソリド)typeF shirasu
全ての商品のプレゼンテーションと紹介が終わったところで、投票を開始。
今回、僅差で投票だけではなかなか決まらず、最後は挙手で多数決まで持ち込まれました。
受賞製品発表
準グランプリ
四国化成工業株式会社 クレアデコール
パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社 BioSHADOW バイオシャドー
グランプリ
株式会社ワイ・エス・エム Night BOOK(ナイトブック)
サステナブル・デザイン賞
株式会社マテリアルハウス 光フィルター
に賞が確定しました。
審査員からのコメント
小坂竜氏
「直接プレゼンテーションしていただいたことで、商品を深く知ることができました。
今回は、かなり票が割れました。それぞれが高い評価だったということだと思います。
また、今後、新たな商品を開発されるのを楽しみにしています。
私は、最後の商品のDropを押していたのですが、グランプリには入らなかったのですが、ぜひ今後、自分のデザインの中で採り入れていきたいと思っています。」
折原美紀氏
「初めての試みでプレゼンテーションをしていただくことで、知識も深まり良い経験となりました。
どの作品も非常に良くて悩みました。
また、今回初めてサステナブル・プロダクト賞を始めましたが、
今後このような動きがどんどん出てくると思います。また来年のご応募楽しみにしています。」
井上愛之氏
「色々な観点から開発されているのを感じました。
自分の中での評価基準は「完成度」と「今後の発展性の要素が備わっているか」というところから票を入れさせていただきました。
プロダクトには様々な観点が非常にあるので、今後その精度を高めていかなければいけないと感じます。
このアワード自体、またさらに発展性があるということも感じました。」
花澤裕二氏
「今日は初めて参加させていただき、とても貴重な経験になりました。幅広い商品の中で、私は「ユーザーが使ったときに、どういう体験ができるか」ということで評価させていただきました。
SDGs的な商品も今後増えていくと思いますので、今後更に盛り上がっていくといいなと感じております。」
窪田より総評
「初めての試みで、リアルに商品を説明していただけることで内容もよく理解ができ、
臨場感があり、とても良い審査会になったと思います。
今回、僅差でかなりの票が割れました。どのプロダクトも素晴らしく、特徴のあるものばかりで、
次の開発を進めていただきたいと思います。
コロナ禍の影響でなかなかイベントができない状況ですが、今年はJCD60周年という節目を迎え、
今後、またリアルでイベントができたときには、お互いの交流を深め、JCDもプロダクトオブザイ
ヤーもともに盛り上げていきたいと思っております。」
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左から、窪田、花澤裕二氏、折原美紀氏、小坂竜氏、井上愛之氏
JCDは、今後、プロダクトオブザイヤーの活動を通じ、デザイナーと賛助会員による意見が交わされる
機会となるように、今後も発展していきたいと思っております。
これからますます、世の中の価値観、ライフスタイル、生活様式がシフトチェンジをしていく中
で、リアル・オンラインの交流の中で学びを深めながら、JCDの活動も様々に挑戦していきます。
2次審査ライブ中継の様子は、JCDのyoutubeからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=jIj6dhwo3Mo
JCDとは
JCD / 一般社団法人 日本商環境デザイン協会
JCDは、インテリアデザイナー、建築家、空間プロデューサー、プランナー、照明デザイナー、グラフィックデザイナーなど、幅広い空間デザイン領域のクリエイターによって構成されています。
デザイン賞、シンポジウム、教育活動、研究活動、セミナー、機関誌の刊行、出版などの活動により、日本国内のみならず、海外のデザイン界にも大きな影響を与えています。
近年の社会状況の変化に向けて、それらの活動はさらに多岐にわたり、デザインの新たな価値の創出に貢献しています。
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