au IKEBUKURO

Year: 2020

「au IKEBUKURO」はJR池袋駅とサンシャインシティをつなぐサンシャイン60通りに面した角地に立つ。
人通りの多い立地で、ガラス面によって視認性が高く、auユーザー以外も呼び込むための『物量感』と『体験』の2点によっていかに集客力を高められるかが期待された。
1Fは圧倒的な商品の展示数で通りからの来客を促す。店内に入ると、細長く奥行きのある店舗の中心に、重量感のある木のロングテーブルを置いた。また、それと同じ長さで、天井の高さまである物販什器を2列並べることで、相当数の携帯アクセサリーを陳列し、物量感を出しながらもスッキリとしたデザインとしている。天井のライン照明は外部からの注意を引く存在感を持ち、ロングテーブルの上で二重に交差し、店舗の中心を示す。また、そのライン照明は物販什器を突き抜けていく。
また、床のところどころにアクセント的に現れるブランドカラーのラインは、前テナントの床仕上げを再利用しつつ、壁を解体した痕跡をあえて目立つ存在として残し、サステナビリティを意匠的に取り入れた。
B1階は国内auショップの中でも指折りのカウンター数を持つ広い店内で、日々多くの来客を受け入れている。携帯ショップにおいて、待ち時間のストレスの緩和は契約においての重要なポイントとなるため、木の古材やガラス作家によって手作りでつくられたガラス照明など温もりのある要素が居心地の良い空間をつくり出している。1階の、多くの人の目に留まるための鮮烈なデザインと2階のユーザーに寄り添う落ち着いた空間が対照的に一つの店舗を構成している。

Program
携帯ショップ、物販
Scale
1060.46㎡
Contents
内装設計/工事監理
Location
東京都豊島区
Project Team
撮影:
矢野紀行写真事務所