DESIGN PUNCHING PANEL SYSTEM
Year: 2024
不二サッシは、写真を読み取り、孔径と配列によってパンチングメタルで写真を再現する独自のソフトウェアを開発。このソフトを使用し、金属板に大小さまざまな穴を開けることで、写真のように精細な表現を可能にした。しかし、活用の機会は少なく、新たな視点からのアプローチが求められていた。
従来のパンチングパネルは、規則的なパターンが主流であり、新しさに欠け、応用の幅が限られる建材であった。そこで、不二サッシの高度な再現技術を活かし、「自然の風景」をテーマとした新たなデザインを提案した。波の動きや霧の広がり、砂の流れなど、自然が生み出す立体感や流動性を、金属板の穴の配置の工夫によって表現することで、これまでにない独自性と美しさを持つ建材の開発を目指した。しかし、一般的な写真データとは異なる処理が求められたため、ソフトの特性を考慮しながら試行錯誤を重ね、ようやく製作に至った。
さらに、広島県福山市で粉体塗装を専門とするシリウスの協力を得て、加工後のパンチングパネルに粉体塗装を施した。これまで単色のアルミのみだったパネルに色を加えることで、デザインが広がり、より多様な表現が可能となった。
また、このパンチングパネルには、不二サッシが開発した照明を組み合わせることもできる。新たなデザイン、粉体塗装、照明を組み合わせることで、これまで無機質だったパンチングパネルに新たな魅力を加え、空間をより美しく、印象的に彩るパンチングメタルが実現した。
- Program
- プロダクト
- Contents
- コンサルティング業務
- Location
- 石川県金沢市
- Project Team
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- 企画プロデュース:
- 不二サッシ
- 施工:
- 不二サッシ