HOTEL AO KANAZAWA

Year: 2024

金沢市兼六元町にある築58年のオフィスビル「北陸会館」をホテルへ全面改装したプロジェクトである。
金沢は歴史や伝統的魅力が強い街であり、日本人のみならずインバウンドの来客も多く、地域性が色濃く残る。本ホテルの計画において、その文化的要素を取り入れつつ、観光客とその周辺に住む人々が交流出来る空間を創り、泊まるだけのホテルではなく、コミュニティが生まれるような場所作りを目指した。

築58年のビル構造は残したまま耐震工事を行い、外装は北陸会館の趣を活かし、既存をクリーニングと修繕により復元した。内装は地下1階と地上1階をレストラン。2階に寿司屋。2階~5階は客室の構成で計画した。

このホテルは運営会社フォンスが経営しているHOTEL AO 鎌倉の流れを汲み、客室にはそれぞれ異なった青色の壁が設置され、全く同じ部屋が存在しない個性豊かなデザインとした。2F~5Fの客室は広い空間を確保するために15室にしぼり、部屋の構成もスイートルームからダブルルーム、畳部屋やロフトを設けたりと様々である。
B1&1Fレストランの床は旧北陸会館の建設時に設置されたであろう、人造大理石のタイルをなるべく残す形で進行。一部天井もスケルトンとしリノベーションの印象を残した。
2F寿司屋はカウンター席のみで計画。正面の窓からは兼六園と金沢城を眺めながら、ボセ材を使用した一枚板のカウンターで料理を楽しむことができる。

Program
ホテル、レストラン
Scale
982.55㎡
Contents
内装設計・工事監理、監修
Location
石川県金沢市
Project Team
企画プロデュース:
(株)ビルダーズ
施工:
西松建設(株)
建築:(株)ユウプラス
テナント:(株)フォンス