LATTE GRAPHIC 武蔵小杉

Year: 2021

「カフェを通して人々の人生を豊かに彩る」ことを理念に、地域で愛されるカフェを目指す「LATTE GRAPHIC(ラテグラフィック)」。ブランド5店舗目となるLATTE GRAPHIC武蔵小杉は、2021年10月にリニューアルした駅前の公園「こすぎコアパーク」の一角にオープンした。
武蔵小杉駅前のコアーパークは東急が開発を手がけ、武蔵小杉に住む多世代がフラットに楽しめる場所としてオープンした。広場には植栽、ベンチ、建築が「石ころ」のように点在する計画とし、コミュニティやアクティビティを生む場所として機能する。
LATTE GRAPHICの入る建築棟も「石ころ」をモチーフにデザインされた建築で、直角が少ないため、どこから見ても店内の様子が伺える。内装設計ではその開放感を生かしつつ、複雑な平面形状の中に機能と居心地の良さを両立させるようなプランニングが求められた。1Fの店内は、中央を横断するように約8mのキッチンカウンターを配置。公園や通りにも活気やシズル感を引き出し、通行人を引き付ける大きな要素となっている。公園側には独立したテイクアウトカウンターがあり、ここでは店内メニューでも人気の高いヴィーガンスイーツが購入可能。公園の利用者に対してのブランドアピールの場となっている。2Fは、大人数のパーティや定期的に行われるバリスタの講習会にも対応できるようフレキシブルな家具の配置とし、空間の広がりを感じさせる。また1、2F共通して、アーチ形状や真鍮、モールディングなどのクラシカルなイメージをアクセントとして取り入れることで、多世代が暮らす武蔵小杉の街にあって、気軽に入店してもらえるような雰囲気を目指した。
早朝から夜まで利用できるこの空間は目的やシーンに合わせてそれぞれのくつろぎを生み、公園と一体になって武蔵小杉駅の賑わいをつくり出している。

Program
カフェ
Scale
209.81㎡
Contents
内装設計、工事監理
Location
神奈川県川崎市
Project Team
施工:
ムラヤマ
撮影:
矢野紀行写真事務所