SPINGLE VINGO GATE

広島県福山市JR福山駅前にある商業施設「NEW CASPA」1階に、スピングルカンパニーのフラッグシップショップとして「SPINGLE VINGO GATE」がオープンした。

ゴム建材会社 「ニチマン」のグループ企業である 「スピングルカンパニー」は、広島県府中市で生まれた、国産のスニーカーメーカー。職人たちの高度な手仕事と品質を活かした加工技術を持ち、バルカナイズという特別な製法で履き心地にこだわった靴づくりを行なっている。

広島県府中市は、備後地域とも呼ばれ、昔からものづくりの盛んな地域。日本三大絣の一つである備後絣は、日本古来の天然染料である藍で染められ、丈夫で長持ちであり、使うほどに風合いが出てくる藍染の絣として愛され、日本全国に広がった。
今回の店舗は、地域の歴史や文化を紐解き、この地で発展した「備後絣」からインスピレーションを得た藍色に染まる店舗をデザインした。
店内はニッチのある箱状の壁で区切られており、小さな建築物にも見える。街の延長線上を歩き回る感覚でお気に入りの一足を見つけ出して欲しい、という思いを込めた。

また、壁や什器に使用されている左官材には天然藍が混ぜ込まれ、暖簾は地元の藍染職人によって伝統的な染色技術で染められている。床材はニチマンのゴムタイルを使用しており、今回の藍色のコンセプトに合うように、藍の粉末を混ぜてオリジナルで製作をした。ハンドメイドのスニーカーを含め、店内全体で職人技術を体感できるようになっている。

備後の玄関でもあるこの地で、SPNGLEの職人技術とものづくりを発信していく店舗がここに生まれた。